ホームページがリニューアルされました

たきちのホームページが1ヶ月以上工事中の状態となり、皆様には大変ご迷惑をおかけしました。
サイトへの不正なアクセスがあり、サーバー管理会社がサイトの一部分を停止したため、復旧に時間を要しました。(ホームページを閲覧された方に問題が及ぶことはございませんので、ご安心ください。)

この度、デザインを一新して復旧することができました。
今後もたきちのホームページをよろしくお願いいたします。

サイトリニューアル

本年3月よりサーバーの故障からたきちのホームページが更新できなくなっておりましたが、このたびデザインを一新して再開することができました。
これまでにサイトをご覧になっておられたお客様には、大変ご迷惑をおかけしましたことお詫び申し上げます。
今後もたきちのホームページをご愛用くださいますようよろしくお願い申し上げます。

ナーガールジュナ(龍樹)Ⅲ

2012March21b
ナーガールジュナという方は世界の十指に数えられる哲学者という大きな存在の方ですから、わたしが理解するのに悪戦苦闘するのも当たり前です し、たぶんほとんどわかっていない・・・のかもしれません。ヨーロッパの学者の方々には、虚無主義、否定主義とみなす人が多く、批判的な勢力は小 さいものではありません。もっとも、アリストテレス以来実在の否定という考え方そのものがヨーロッパにはありませんから(ごく近代になって芽生え ていますが)拒否反応ももっともかもしれませんが・・・竜樹の著作の中心をなす「中論」は嘉祥大師吉蔵の注釈やチベットのお経など信頼できる文献 は多くあるようです。八宗の祖といわれるように日本の仏教のすべてはナーガールジュナの思想をもとに発達しているようですから避けては通れない存 在ではありましょう。

ナーガールジュナⅣ

2012March22a
ナーガールジュナ(龍樹)は彼の著作の中心をなす「中論」において、「空」の思想を確立したといわれています。有名な般若心経の言葉にも、観 音様はすべて我々を構成しているものは、皆空なりと照見なさって一切の苦厄を済度なさった・・・とあるように空は仏教を解く大きなカギなのだと考えられます。その空とは何なのか。それがなかなかわかりません。読み返しているうちにヒントになることばに出会いました。「生は死という概念を含 まないでは成り立たい」。以前に読んだことのある言葉なのですが実感がありませんでしたが、このたびは理屈としてでなく、身に沁みる感覚で受け取れました。

久々の更新

20120321a
サーバーの調子が悪く、わたしでは修理できませんので、長らくお休みいたしていました。ブログを楽しみにしていただいている方々がいらっ しゃるのにすまないことです。ボツボツと再開したいと思います。今年の冬は格別厳しい寒さでした。震災に遭われた方々にはひとしお寒さが厳しゅうございましたでしょう。一年前の惨状を思い出しますと、明日に希 望を持てる日が一日も早く来ますよう心から祈ります。東北の大震災に衝撃を受けた方は多くいらっしゃると思います。わたしもその一人なのですが、 以前から仏教に惹かれていたこともあり、ごく素朴に「お釈迦さまがこの場にいらっしゃったら、どのようにおっやられ、どのように導かれるのだろう か」といった疑問を持ちました。初心に帰ってもう一度読み返してみたい・・・そのように思いナーガールジュナの中論に挑戦してみました。

夏帯三点

2012March04
今年の夏のための帯地の一部をご覧ください。中央は栗山紅型の麻九寸です。柄に魅力を感じて求めました。両端は捨松さんの八寸夏帯です。絣りで織っていまして、なんとも風情を感じ、惹かれました。珍しい試みですよね。小千谷、夏結城、夏大島・・・などに合わせていただいていかがでしょう。お召しになるご当人は暑いことに変わりはありません。見る人へのさりげない涼感のサービスでしょうか。考えてみますと、日本人の季節とともに生活を楽しむ豊かな感性に育てられてきた一つの文化でもありましょう。昨今の状況を見るにつけ、いろいろ考えさせられています。ブログでもすこしは愚見を申し上げたいと思っています。とくに、機屋さん方はお読みいただいていることも聞いています。面と向かっておっしゃれないこともあるでしょう。わたしの考えの足りないところ、また、反対のことなど、投稿していただければ実際にきものをきていただいている方々に作る人の考えや現状が伝わると思います。
2012March04a
2012March04b
2012March04c

絣のためのくびり

20120223a.jpg
防染のために白で残したい部分をくくります。くびりと申しますが、ただ今は多くは捺染でいたします。製作の現場では、手織は仕上げの段階で、くびりの位置を決めることと、くびりの工程がもっとも大切とされています。縦糸も横糸もくくります。その設計図と縦糸の整経の写真をご覧ください。
20120223b.jpgわたしはこの設計図は初めて拝見しました。とても繊細な仕事です。いぜん、大島をコンピューターで織る試みがなされ、相当量の大島が織られました。その精密さは見事なものでしたが、わたしはなじめず見送りました。数年で製造しなくなりましたが、人の手作業の稚拙さに残る温かみ・・・はかけがえのないものかもしれません。
20120223c.jpg
経ての設計です。右下に糸を交互に組んだ部分があります。畦と申しまして、筬を通すときの糸の順序を決める部分です。この工程はわたしも綴れで経験しました。八寸の綴れで糸数は800本です。この経ては1800本だそうですから、糸も細いですが頭が混乱しないように・・・集中しないと失敗します。