700番、まことさんスクイ八寸名古屋Ⅱ点

 

 

 

 

 

まことさんのスクイです。作っておられる数が少ないものですから、やや入手難です。まことさんにとっては、スクイの帯は大切な品目ではあるでしょうけれど、呉服屋に値切られ、いい仕事は求められ、現実には割に合わない・・・とこぼされるのももっともだとわたしは思っています。とりあえず、まことさんはスクイの帯については誰もが認める第一人者でございましょう。わたしもむかしから欲しい柄があれば必ず求めてまいりました。もっとも、カニの柄はとても魅力があったのですが、ちょっと自信がなくて迷っている間にもう手に入らなくなってなっていました。今年のカワセミの柄は見た瞬間にたきちの帯だ・・・だと感じました。多くのお客様が同感を覚えていただくことと思います。入荷以降、わたしの健康不良で数人の方しかごらんいただいていないのが心残りでございますが、わたしに時間の余裕がなくなってまいりましたので、好んでいただく方にお求めいただきたいと存じます。¥98,000、-(別税)でお願いいたします。上の柄はおしゃれこの上なく、上布にも夏大島や明石ちぢみ、絹の絣のきものなどに合わせてお使いいただきたい一品です。お値段は一緒でございます。

泰生さん九寸手織り夏帯

 

 

 

 

さすがに泰生さんですね、いい感じで織るものです。絽目に織っておられますから単衣にも夏にもお使いいただけます。芯を入れて仕立てる名古屋帯ですが、充分に袋帯くらいの格を備えていると思います。袋帯が近年とても敬遠されるようになりました。軽く使う雰囲気がありませんので、織りを重くした九寸の名古屋帯が中心になってまいりました。手織りが中心になりますので、泰生さんでも河村さんでも織れる数が少なくなってまいりました。特に河村さんのつづれの名古屋はひっ迫している感じです。この帯地は入荷してからご覧いただいた方が数人というかわいそうな状態です。わたしの入院などとぶつかりなにかとうまくまいりませんでした。処分の値段で¥98,000、-(別税)でお願いいたします。特価だと思います。

喜多川平朗・九寸夏帯

 

喜多川さんの帯を織っておられる機屋さんから、3月に譲ってもらっていました。もっともこの柄はいまは喜多川さんのブランドの中には入っていません。いまは、もっと胴のかかった重い夏帯をブランドのために織っておられます。以前はこの柄がブランドとして喜多川さんから発売されていまして、織ってもいいですよ、ただし、ブランドは外しなさい・・・と言われておっています。との言葉でした。一点のみで終わりますが、白に近い生成りのベージュです。夏の紋付や付け下げのための礼装の帯地です。絽や紋紗の格の高い小紋にもお使いいただけます。わたしは単衣だって時と場所をお考えいただき、お使いいただけるのではないかと思っています。重い胴のかかった夏帯は30万くらいいたします。わたしもそこまでは追いかけれませんでした。この帯地は¥98,000、-(別税)でお願いいたします。

菱健・特選付け下げⅡ点。

 

 

 

 

 

菱健のシリーズのうちでもトップの部類の付け下げⅡ点です。みなさま存知のように菱健さんは京都でも名門の老舗の染め屋さんです。若いころ、菱健の染めを扱えるのは誇りでした。いまもってやはり菱健の染めは第一級とおもいます。菱健の染めは板場の仕事でございます。型紙を置いて刷毛で刷り込んで染めてまいります。10色の色を使った染めですと、型紙は10枚必要です。刷り込み、ぼかしと職人の腕の見せ処です。もうすこし軽い付け下げのシリーズがございまして、それはお茶の方々には圧倒的に支持され、地色をかえ、柄も一部追加したり削ったりしながら長く続けさせていただきました。このシリーズは礼装用に考えられていますから、お茶席にもよろしいのですが、上品な礼装のきものとしてお使いいただくのがもっとも生きるかと思います。値段は¥120,000、-(別税)でおねがいいたします。なお、この値段は卸値より安いとかと思います。

白木周生・古浜ちりめん付け下げ

 

 

 

大塚の880gという重い生地にぼかしと刺繍を金加工で上品にまとめた白木の付け下げです。わたしが¥180,000、-でお求めくださいと申し上げていました名品の付け下げです。わたし、健康を害し、これからは今までのようにみなさまのお役に立つことがとてもできないと思います。かりに、たくさんの仕事を引き受けて、入退院を繰り返し、結局みなさまにご迷惑をおかけするのはもっとも悪い選択だとおもいます。そんなで、今年中に在庫を全品処分しなければなりません。その後はアドバイスくらいはさせていただきますが、品物の売買はもういたしません。機屋さんや染屋さん、洗いや仕立てのことは、ご紹介は手軽にさせていただきます。そのようなわけで、これから最後に残った在庫の処分に入らせていただきます。中には値段を申し上げにくい一点もののトップメーカーのものもまだ20点ほどございます。こちらはホームページでのバーゲンはしないつもりだったのですが、あまり時間がございませんのでこのまま進行させていただきます。もう100点余りですので今年中には終われるように思います。値段は見切り処分の価格でございますので、どうぞご参加いただき、お求めください。この付け下げは特価¥98,000、-(税別)でお願いいたします。

山ウツギ、夏帯

 

すぐれものの夏帯を楽しみながら、わたしの話にもすこし耳を傾けてください。わたし、先日まで20日ちかく入院いたしておりました。10年ほどまえに発病しました間質性肺炎がすこし進行いたしました。わたしの状態はまだ中期といっていいほどで、生命の危険が差し迫っているわけでもなく、ただいまは投与されたステロイドの量を3ヵ月くらいかけて少なくするように先生に指導を受けています。血糖値を下げることが必要なようで、インスリンをはじめ何種かの薬をへいよういたしております。日常生活は元に帰っていいのですが、わたしは少し糖尿病域でもありまして、病院では食事のカロリーが下がり、退院した時には8キロほど減量していました。80歳で20日間で8キロの減量はこたえまして、帰っても何もできない有様です。この1~2年、みなさまにもう出来ませんと何回か廃業を申し上げてまいりました。でも、みなさまわかったわかったとおっしゃられながら御用を申し付けていただきます。何十年と勤めてまいりますと、多くを言われなくてもご入用なものはほぼわかりますので、お客様も便利な面があると思いますし、わたしも半ばうれしい気持ちがあり喜んでお役に立ちたいと思いました。昨年暮れに暖簾は出さないことにいたしました。朝もすこし楽になりましたが、仕事はあいかわらず多く、いまも到着した荷物をどうしよう・・・とため息をついています。今回は自分の年齢、体力や先の見通しも考えあわせ、今年の暮れで引退をさせていただくつもりです。わたしも大好きな仕事ですので、ついつい・・・になってしまうのですが、最後はきっとみなさまにご迷惑をかけてしまうとおもいます。ただ、みなさまはきものを着続けていらっしゃいますから、お着物の手入れ、仕立て替え、補修など信頼のおける京都の業者をご紹介をして、今年の10月くらいから、取引を試みていただくよう考えています。複数社取引はありますので、相性のいい業者を選んでいただけるようできると思います。買い継ぎの業者に、きちっと買取りをする、責任感のある呉服屋を紹介してよ・・・と頼みまして、この数か月に何人か呉服屋さんにおめにかかり、私の後をできるか話し合ったのですが、世代が違うと申しますか、わたしの呉服屋の仕事とやはりだいぶ違いがあり、断念いたしました。柄の裁ち合わせは仕立て屋の仕事だ・・・という考えはそれはちがいます。呉服屋がすべき大切な部分です。わたしは仕立て屋の裁ち合わせの現場も見ています。それは無責任に通じます。最大の問題は、では、小紋や付け下げ、帯類はなにも提供できなくなるのか・・・なのですが、何らかの方法を考えています。みなさまの手間が多少多くなると思いますが、プロ中のプロがお役に立てるようできる自信があります。仕立てはとても難しいです。わたしが出しているところは、個人の仕事は受けてくれません。いま、1、2候補を考えて話し合っています。いまはそんなことをかんがえています。わたしがボケて(だいぶボケてきています)しまわないうちにきちっとさせていただきます。このような方向に向かいたいと思いますので、早めにどんどんとご要望をおっしゃってください。やはり根性の入った業者は京都が多く、東京の業者はわたしはあまり望みをもっていません。でも、東京の業者をご希望でしたら、ご紹介はできます。

松葉亀甲・付け下げ

 

 

淡いモスグリーン地に松葉で亀甲をデザインした上品な付け下げです。地は裾をぼかしにそめてございます。力強い柄ではございませんが、見る人をホッとさせる穏やかな雰囲気がございます。加工は糸目を伏せ手描きで色を挿した本格的な手描き友禅です。エネルギーに充ちた若い方のための付け下げと違い、着る人の奥行きを感じさせるしっとりとした情感のあるきものです。この付け下げは昨年の暮れに間に合うつもりで発注していたのですが、時間がかかりまして染めあがりましたのが1月の末のころでした。今年の秋まで置いておこうと思いしまい込んでいまして、先日発見いたしました。わたしが物忘れが多くなり、このきものも陽の当たる席に置かれませんでした。この染屋さんは手抜きという言葉を知らないような発想の方ですので、作りは頑として生地染め共に一流のつくりでございます。値段は申し上げませんが、型ものと同じくらいの値段でございます。目立たない品の良いきものとしてお手元に置いてやってください。