若松に宝ずくし

昨日、若松に宝づくしの柄の付け下げをお召しいただいて、お客様がたきちを訪れていただきました。昨年の作品の中で、心に残るいい作品です。お召しになられたら、どんなだろうか・・・と気になっていました。坊ちゃんの結婚のための顔合わせの席にお召しいただくようにうかがいました。着物にとってもまことに幸せなデビユーです。この付け下げは、真糊で伏せています。ゴム糸目では表現できない力強さ、勢いなど、真糊の得意の世界なのですが、その時の気温や湿度に影響されますので、同じものを作ろうと思っても、似て非なるものになってしまいます。宝つくしの部分を貝桶に換えてもう一点作りたかったのですが、駄作に終わることが怖くて、結局一点のみの制作に終わりました。でも、松の図案もすこし変化させながら、もう一点作りたくなりました。旦那のブログにページを換えて、アップの写真などご覧ください。真糊の染めを味わっていただけるかも…と思います。