綾竹、手組みの八寸帯

綾竹と呼ばれる組み方は、わたしが十代のころ京都では名を知られていました。手組で帯〆を組む時に使うと聞いていました。もう60年は経っているのですが、いまも綾竹で組む帯〆も、このようにして組む帯も健在です。数年前、もう少し手の込んだ組みの八寸帯を扱いましたが、その頃はあるメーカーの傘下にあり、値段も倍ほどいたしました。わたしがこの組の帯の魅力を実感したのは、ひなやさんの作品を手に取ったときでした。ちょうど、よく練り込んだつづれの糸を持った時と同じような触感でした。この帯は手に取ってみていただきたいとおもいます。帯とはこのようなものなのか・・と認識を改めていただけると思います。柔らかくて腰があり、帯を締めて負担を感じることが少ないと思います。夏帯として組んでいますが、単衣のきものに十分お使いいただけます。受注生産ですので、色を指定しての注文ですから、お好みの色で組むこともできます。三か月ほどいただくようになるとおもいます。少しでも多くの方にお使いいただきたく、たきちとしてもできるだけ安くさせていただきたいと思っています。¥98,000、-(別税)でおねがいいたします。(左の帯の色はクリームで、右は薄いひわいろです。)