証紙番号700、まことさんのスクイ夏帯

まことさんのスクイの逸品をごらんください。まことさんは帯の機屋さんではあるのですが、お坊さんの衣を織っておられることもあり、うらやましいことに、ゆったりとした経営をなさっておられます。また、そうでなければ、このような帯を織れるわけもありません。遊び心が帯の表情に現れています。スクイと申しますのは、爪つづれもそうなのですが、裏に糸が出ません。夏帯は特に、裏の仕事が表に透けて見えます。爪綴れが希少価値になり、ほとんど目にすることが無くなりました。同じように、スクイの八寸や九寸もほとんど市場から姿を消しました。この帯も注文して織ってもらわなければ手にすることが出来ませんでした。他に藤田さんも評価の高い夏帯を織っておられるのですが、もう少し高く、さすがに私では求める自信がありませんでした。この帯たちは、どのようなきものに合わせてお使いいただくのでしょうか?夏大島、夏結城、そして、小千谷の夏物(浅野織物や染めのものなど)にお使いいただきたいと思います。絽の小紋や無地の紋付など、夏の礼装にはふさわしくないと思いますが、紋紗のおしゃれな小紋などには合わせてみていただきたいですね。また、単衣の紬や染めのものにどうぞ・・・・といわれました。皮膚感覚として、六月や九月の汗ばむような日にはさわやかで素敵だろうな・・・・と思います。値段は¥145,000、-(別税)でお願いします。左端の柄は、李朝線葉文、中央が、段取網目文、右端が、李朝線花文と名がついています。