捨松・七野さん、夏袋帯

左が七野さんの麻の本袋の帯です。手に取っていただかないとお分かりいただけないのですが、麻の本袋の帯です。それも大麻でなく表記してありますように苧麻で織られています。わたし、寡聞にしてこの機屋さんは存じませんで、買い継ぎの方に教えられて知りました。作れる数が少ないですから、知る人ぞ知る・・・・世界になるのでしょう。買い継ぎの方も、個人的に知っているので・・・といわれます。しかし、このような帯を黙々と作り続けておられる方がいらっしゃる・・・なんとも楽しいですね。いぜん、小千谷で、苧麻の白生地を手織りで織っておられるのに出会いました。なんで織機でおれるものを手織りになさるのですか?とたずねました。その時以来のさわやかな感動をおぼえました。値段はもうしあげないほうがいいでしょうね。

右は捨松さんの織機で織った紗の袋帯です。先日の田原さんの紗の袋帯と比べていただいて、みなさまどのように思われますでしょうか。捨松さんの糸の特徴や織の独自の世界など、ちがいはそのまま認めていかなければならないと思いますが、同じ織機で織ってものですと田原さんが劣るとは思えません。値段は¥98,000、-(別税)でお願いいたします。