千地さん付け下げ

千地さんのお父さんは著名な仏師の方です。息子さんは染色の道に進まれましたが、お父さんの影響を強く受けておられます。八掛の地紋が天女であったり、テーマも抑制されていて、華美を謳った感じはありません。一つの世界でしょうか。わたしはなによりも仕事の素晴らしさに魅了されました。糸目も彩色も見事・・・とおもいます。このきものは、裾の横段に特徴があり、強い個性を感じます。作家もの・・・と言われるきものは、多かれ少なかれこのような個性を打ち出しておられます。身丈を大きくとっておられ、裾の柄を縫い込んでも、身丈は充分なのですが、裾の横段はこの作家さんの命のようにも思いますので、切ってしまうこともできず、今日になりました。値段は¥50,000、-(別税)でお願いいたします。私の原価の数分の一ですが、できれば裾の柄を生かしてお召しいただければ・・・と望んでいます。