米沢紬Ⅱ

 

 

左端の長井紬は、米沢の中でも良品を作る伝統を持つ置賜郡で織られ、一見しただけでも気品のあるいい織物で、手機の正統的な絣りの紬です。二年前に入った数十点の中で、ただ一点残っていました。このような品物を寝かせていましたことは、呉服屋としてはまことに怠慢です。糸の質、絣の織り、柄も気品のあるいい柄だと思います。単衣のきものとしてもお勧めします。私が118,000でお求めいただいていました。処分価格として、¥78,000、-(別税)でお願いいたします。中央の黒地の漢方染めは、菅原工房さんの作品です。品物にほれ込んで求ました。平の織物ですから、大島のような手さわりがありますが、糸の質は柔らかいです。織物としてはとてもいい品物です。絞りの柄がはっきりとしませんので、すこし黒っぽく感じられます。わたしはきものに着ていただきますと、着心地は素晴らしいと思っていますが、コートとしてお使いいただいても、ご満足いただける品物だと思います。¥40,000、-(別税)でお願いいたします。(わたしの原価の半分にもたりません。)右端は、同じ米沢の紅花紬ですが、真綿ではございません。袷よりも単衣の街着あるいはお稽古着として惜しげなくお使いいただければ、きっとお役に立つ着物だと思います。処分価格として¥28,000、-(別税)でお願いいたします。