きものと帯の組み合わせ

留袖、色留袖、訪問着には袋帯を合わせます。金銀糸を織り込んだ、豪華さがある帯が選ばれる場合が多いです。柄は格調の高い吉祥紋様や有職紋様が無難でしょう。きものに添っているかどうか・・・は実物や雑誌などで沢山ご覧いただき感じをつかんでください。
付け下げや無地の紋付には袋帯や袋名古屋が使われています。留袖帯と比較してすこし控えめの柄付けが望ましいです。最近は無地の紋付に凝った織りの帯を合わせる傾向があります。

小紋には袋名古屋帯を多く合わせます。織りの帯がほとんどですが、染めの帯でも対応する帯も作られています。少しづつ変化していると思います。
紬には染めの帯といわれているのですが、帯の染めのほうがきものの発達について来ていないと思っています。織りの帯が紬に対応するために努力をしていると実感します。魅力的な織帯もご利用なされてはいかがですか・・・
風呂敷などもしゃれた帯になります。

帯の産地:
九州の博多、京都の西陣、群馬県桐生などが主な産地ですが、紬や小紋を帯になさるのもよろしいのではないでしょうか。
近年、帯は一重のお太鼓から袋帯の二重太鼓になさる方が多くなっています。拝見していて二つの理由を想像しています。
一つは、着物の変化に袋帯が賢明に対応して、魅力的な柄や品質の帯を作るようになってきました。もう一つ女性の体位が向上してきています。明治期は150センチ45キロくらいが標準でした。一重のお太鼓では晴れの感じがなくなったのでは・・・と実感しています。