綾竹、手組八寸帯

この帯地は単衣や夏の季節のための帯です。礼装の付け下げや無地の紋付き、飛び柄の小紋などにはあまり合いませんが、一般的な紬や大島、小千谷の紬や夏の麻の染めのものや織のものにはとても締めやすく、無地の地紋だけの帯ですから、きものを選ぶことなく、多くのものに添ってくれます。この帯を制作なさった綾竹さんは帯締めのメーカーとして著名で、帯を組むのは本職ではありません。じっさい、この帯も色違いで二点求めました。すぐお求めいただいたベージュ系の色をもう一点組んでほしいと注文したのですが、断られてしまいました。安すぎたのか確かな理由はわかりませんが、もう手に入れることはできない状況です。でも、このようなことは珍しくもなくて、このような手つくりのものは多くは家内工業的にしかつくれません。この人あの人といった職人の個人の手仕事に負っています。もっと職人の収入を多くして、若い職人が参入してくれるようなシステムを摂らないともっとひどいことになるとおもいます。この帯は女性用ですが、男性用の角帯を組んでもらったとしますと、わたしもいろいろな夏の角帯を持っていますので理解できますが、それはとても安いとおもいます。だいいち、他の産地では作れないと思います。写真ではが正確に再現できませんが、若草色のすこしくすんだ感じの地色とお考えください。¥85,000、-(別税)でおねがいいたします。