つづれ地に刺繍の袋帯

この帯はある方がご自分のお茶の先生のために、習っている刺繍で帯を作り差し上げたい・・・とのご希望で、河村つづれさんに帯を織ってもらい、刺繍をなさった帯です。河村さんには何度か、色や織り方で見本を織ってもらったのですが、この生成りの紗綾型の地紋がお気に召し、針の通りを考えてすこし細い糸で引き打ちのつづれを織ってもらいました。仕立てが出来上がり、数日お納めしないで手元で拝見していました。まことに労作で、気品あるいい繍いをしていただきました。わたしは帯の提供者だけのことなのですが、日夜この刺繍を拝見して気持ちが洗われるよう感じています。思い立って、みなさまにもご覧いただきたい・・・とこのようにアップさせていただきました。この仕事が素人さんだとはおもえません。いえ、むしろ素人さんだからこそこれだけの刺繍ができるように思えます。みなさまもお楽しみいただければ幸いです。