博多、西村九寸、夏帯

みなさま、博多の帯と聞かれますと、固くて締めにくい・・・といったイメージをお持ちではないでしょうか?ところが最近はそうとも言えなくなりました。西陣が伝統の上に胡坐をかいて、魅力的な品物を作る意欲を失っている間に、博多では、若い二十歳台の織り手が新しい感覚の帯地を作りだしてきておられます。この帯地も、年寄ばかりになった西陣では織れません。実物を見せて、これくらいの帯地を・・・と申しましても、織れないのです。もっとも博多でも西村さんはごく上質の織物を作られるところです。企画と織り手の協力のもと私たちが見ましても、魅力を感じる商品を生み出しておられます。この帯地はみなさまにご覧いただくまえにお求めいただきましたので仕立て上がりの状態をご覧いただくのですが、軽くてどのようなきものにも合いやすく、重宝なさる帯地ではないかと思います。デパートなどでは取り扱っていると思います。ご覧いただきたいと思います。けっこうな値段なのですが、良質なことと守備範囲が広く、単衣から夏にお使いいただけます。お勧めの一品です。