地機(いざり機)

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機(はた)の調整をしながら織り進めなければ絣が乱れます。苧麻は縦糸も切れやすく、とても敏感な繊維だといわれます。丹後や西陣の絹の機場しか知りませんので、それぞれの世界を教えられます。一つ一つがゆるがせにできない大切なポイントです。
20120209a.jpg文化財の縦糸の調整です。防染のための「くびり」の糸を解いて、一本づつ慣らしています。手元を覗きこんで拝見していましたが、その手間よりも気持ちの持ち方に感じるものがありました。わたしも綴れを織った経験がありますが、急ぐと急いだ出来上がりですし、製品を見ればどのような心構えで織ったものか感じられます。三昧の境地でいらっしゃるとおもいます。苧麻と一体なのでしょうね。

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