藤田さん、ドット柄名古屋帯

とても変わった名古屋帯をごらんください。この帯はホームページに掲載する前におもとめいただいていますので、本来、人目につかないようにわたしが配慮すべきなのですが、お願いして出させていただきました。藤田さんはたきちのホームページもご覧になっておられますので、この帯はとても高くて・・・とは申しにくいのですが、じっさいに、高い帯地でございます。この帯地は夏帯でございまして、単衣にも夏の時期にもお使いいただけます。この帯を出させていただきたかったのは、一つには、抜きに苧麻を使っておられるのが珍しく(証紙に生皮苧麻緯と表記してございます)わたしは初めて拝見しました。このドット柄をどのようにして織っておられるのだろうか・・・と疑問に思い、裏をひっくり返したりしてみるのですが、わかりません。また、一点づつ織り方も値段も違い、もう推測することはあきらめて、出された値段で求めれるかどうかだけを考えることにいたしました。業者の間でも話題にすることがあるのですが、買い継ぎのひとは上のほうの人はご存知です。問屋はほとんど知っていません。それだけ寡作であり、知られていないのです。わたしが終わるまでにまだ扱えるかどうかわかりませんので、ご覧いただきたいとおもいました。このような帯地を作っておられる方もあるのです。奥深い世界でございます。