藤井絞りさん、名古屋帯

藤井さんの名古屋帯をごらんください。もう一点在庫がございますが、二点で終わりになりました。藤井さんは名門でもあり、京都の高級品の世界を引っ張っておられる存在でもあります。じっさいに、訪問着などのレベルの高いクラスのものは、拝見してもしばらく目が離せないほどの逸品がございます。長く取引を願っていまして、その魅力はみなさまもいくぶんかは味わっていただけたかとおもいます。藤井さんの製品はまだ在庫がございますので、楽しみにしていただけるのではないかとおもいます。この帯地は重い柄で、私が求めました帯地の中でもごく高い帯地でございます。¥98,000、-(別税)でお願いいたします。

連休中もみなさまにホームページに訪れていただき感謝申し上げます。わたしは連休中は主に家の中のこまごまとしたかたずけなどで時がたってしまいました。でも連休中でもお客様にお越しいただき、楽しい時間を持たせていただきました。毎日百人くらいのお客様方がホームページを訪れていただいています。わたしの考え方は、二世代ほど前の呉服屋のありようでございますから、時代に添っていないことは自分でもわかっております。でも、たきちのお客様はいまでも着物だけで生活なさっておられる方もあり、もうわずかの日々ですから自分の信条をさいごまで守って終わりたいと思っています。わたしは製造からきものの業界に入っていますので、ものを作る人の気持ちはよくわかっています。同時に製造原価もおおよそはわかります。ですから、高すぎる値段にはとても反発をいたします。作る段階から暴利をむさぼることは大きな目でみてきものの業界にとっていい結果をもたらすとは思えないからです。わたしは業界が姿勢を正せばまだまだきものはたいへんな需要を持っていることを感じます。でも、いまの業界のありかたは、買ってもらわないために努力をしているように感じます。まず、価格を適正にして、お客様の信頼を取り戻さないと明日は暗いように思います。灯篭の斧ですが、みなさまとともに60年の歳月を過ごしてきたことに感謝いたしております。