しょうざん、生紬の染め帯

しょうざんは京都の北、上賀茂の地でホテル、レストランなどの経営にあたりながら、すこしの逸品のきものや帯を制作しておられる会社です。もともと”しょうざんのウール”としてごく上質のウールのきものの制作で一世を風靡しました。いまは生紬の生地に訪問着を染めたり、ご覧いただいているような一点ものの帯を制作しておられます。一年に一点か二点ほしい柄があった時求めていました。最近はちょっと遠のいていたのですが、先日、この柄を拝見して、求めました。たいへん難しい柄でどなたがお締めいただけるのだろうか・・・と思いながら染めの魅力に引き込まれました。単色の大島の泥の7マルキ、もしくは結城の単色、小千谷の紬など・・・にはいかがでしょう。この生紬は群馬県産のようですが、越後でも作られていまして、いずれもしょうざんの特注のようで、わたしたちが欲しいとおもっても手に入れることはできません。小千谷の座繰りの糸を使った帯地も、何とも言えない雅趣がございますが、生地も染めも特殊な帯地でございます。最後の写真は前の柄です。値段は¥120,000、-(別税)でおねがいいたします。しょうざんの染め帯は出荷の値段からはんだんしても、20万円いかで市場に出ることはないと思います。わたしの好みの独断と偏見に満ちた帯ですが、どうぞ好んでいただく方がございますように・・・・

今年中でのれんを降ろそうという人がまだ品物を求めてどうすんだ・・・と言われそうですが、わたしは10月くらいまではほれ込んだものがあれば買ってまいりたいと思っています。今の状況ですと、思ったより早くに在庫の処分が済むかな・・・と考えています。特に小紋はいいものを染めていないので、品不足の状態です。