藤井絞りさんの小紋

昨日につづいて藤井絞りさんの小紋です。図案は椿でございますね。昨日の黒地と違い、グレー地の品の良い小紋です。ものつくりはどのようなものを作るか、自分の中でイメージを描くところから出発します。それに従って生地を手当てし、加工の職先を選んでまいります。藤井さんの場合は、第一に”いいものを作ろう”という発想で始まります。みなさまも藤井さんのホームページをご覧になられますとその姿勢を感じられるでしょう。長い努力の結果がブランドとして確立されてくるのですが、わたしたちは完成した品物を見て判断いたします。そして、わたしたちは着ていただくお客様方にいくらで提供できるのか・・・を判断しなければなりません。最近、わたしが悲鳴を上げていますのも、製品の値段が日々上がっていることです。絹糸の値段が国際的に高騰していますので、やむを得ないのですが、あまりに高騰したきものは避けられるようにわたしには思えます。ほどほどにしていただきたいものですね。この小紋は¥79,000、-(別税)でおねがいいたします。三割以上の値下げでございます。