白生地Ⅲ

上の写真の白生地は紋古代と呼んでいる織り方の生地です。単衣のために開発された織り方ですが、この反物はすこし凝っていまして、表の地紋と裏の地紋が違います。組織が袋になっているのでしょうが、器用な仕事です。この生地は作家の方が地紋の頭だけを防染して(頭摺り)引き染めをして染めだす小紋用の生地だそうです。たまたまAB反に織れたので手元にまいりました。わたしも初めて見るものです。まだまだ広い新しい技術を開発し新しい織物を作るエネルギーがあるのですね。下の生地はお召し機です。染まりにくい糸を使って柄を織りだしています。このままでもあるいは薄い色を染めていただいてもけっこうなのですが、男物によくお使いいただきました。女性の単衣にもお使いいただきます。腰があり、単衣に向いているようにおもいます。江戸小紋の雰囲気がありおつかいいただいています。二反とも¥25,000、-(別税)でお願いいたします。