絹紅梅の夏のきもの

絹紅梅の小紋です。絹紅梅とは、先日来申し上げているのですが、絹の紗のような薄く織った生地に少し太い糸を碁盤目のように入れた夏の絹の生地です。もう滅びたのでは・・・とおっしゃる方があるほど今は少なくなりました。このように少なくなりましたのは、一つにはプリントで安手に作った絹紅梅を高い値段で販売したことも魅力をなくした原因の一つだと思っています。伝統の上に胡坐をかいて・・・とわたしは申しているのですが、羊頭を掲げて狗肉を売るような卑しい商法が信頼をなくした・・・とわたしは思います。この反物は¥39,000、-(別税)でお求めいただきたいのですが、先日アップいたしました時の値段が48000でございました。木綿の浴衣でももっと高いものはたくさんございます。絹の紅梅は高級浴衣としてお召しいただくのですが、浴衣で訪問はすこし・・・という場合でも、絹紅梅は立派な夏の外出着でございます。長じゅばんをお召しいただかねばなりませんが瀟洒な夏の外出着です。最後の写真は、生地の織り方をご覧いただきたく添えました。ご愛用いただきたいと存じます。