小紋・四花弁

蝶のように見えますかもしれません。この小紋は花弁四つの花の連続模様です。その一部を手描きで描いています。四花弁の柄です。デザインを拝見したときとても気に入り注文いたしました。地色は写真よりすこし明るいきれいなブルーです。染めの次第は、送りで地の小紋柄を糊で伏せ、蝶のように見える部分は糸目を置き中を糊で伏せておきます。地色を染めて糊を落とし、糸目の中に彩色をして、蒸気で蒸して定着させ、水洗いをして糸目糊を揮発で洗って完成です。地の小紋だけでもなかなか魅力的なきものだと思いますが、手で一部を起こしますと豪華な小紋になりました。付け下げほどいたしましたけれど、普通の付け下げよりおしゃれで重い加工のきものにしあがりました。値段も染め屋さんも申し上げれませんが、たきち好みのきものでございます。注文の手描きの染めの小紋はこれでだいたい終わるつもりでございます。型の小紋はまだ染めあがってまいります。