白木の付け下げ

 

 

 

 

白木の付け下げをごらんください。最後の写真に重さが表記されています。880gの目方です。古浜ちりめんとしても800gくらいが普通なのですが、重い生地を使っています。大塚の生地ですからこの目方も珍しくはないのですが、持ってみますとずっしりと重い感じがいたします。付け下げとしてはごく普通の何気ないぼかしと刺繍の作品ですが仕事の内容をみますとなかなかいい仕事がしてあって、さすが・・・とおもいます。最初の写真は袖の柄です。二枚目の写真が上前の部分になります。三枚目は上前のアップの写真で,4枚目の写真は胸のアップです。年末に向かって安くお求めいただき、在庫をなくさなければなりません。¥140,000、-(別税)でおねがいいたします。

今年の猛暑はとてもたいへんです。命に係わる暑さ・・・とテレビで言われる言葉を実感として身に沁みて感じます。わたしは今年の夏はぼんやりとは過ごせない状態です。創作しなければならない作品がただいま6点加工に入っています。毎晩寝床の中で、あの訪問着はいまこのような段階にあり、地色が染まったところ、あの帯は八分通り完成して、もう安心・・・などとそれぞれの成長の過程を思い浮かべながら眠りにつきます。信頼できる染屋さんですから安心できますが、もし思うような上がりにならなかったら・・・と考えかけると眠れません。あまり老齢になってからの重い責任はやはりたいへんなこと・・・とおもっています。もっとも、与えられた仕事の喜びは何ものにも代えられませんが・・・父が生きていてアドバイスを与えてくれたらどんなにか助かるだろうと思うことがあります。まいにち悩みながらすごしています。