スクイ袋帯、福寿文

 

 

 

いろいろご注文いただくのですが、対応できる品物がなくなり、京都の買い継ぎに頼んで袋帯を送ってもらい、四点を選んで求めました。いずれもすぐれた帯地です。ご覧いただいていますのはスクイの袋帯です。もちろん手織りなのですが三枚目の写真は裏側から写してございます。また、最後の写真は前の腹の部分の柄ですが、この帯地はおしゃれな感覚がございますので、普通の袋帯のように横向きの柄でなく、お締めいただきますと縦の柄になるように設計されています。手織りのものは六通では織りませんので、この帯もお太鼓と前の部分と垂れの柄で構成されています。最近はこのように一人でコツコツと作品を作っている方がおられますようで、わたしも来年になったらぜひ訪ねてみたいとおもっています。訪問着にはさすがにご遠慮いただきたいと思いますが、この帯の似合う付け下げ、無地の紋付、小紋にもよろしいかと存じます。また、紬にもおしゃれ感覚が豊かですから合わせていただけるとおもいます。わたしはスクイの技法がとても好きで、儀礼的でないざっくりとした野趣のあるものに愛着を感じております。まことさんが得意とされているよろけ縞の地ですので、軽量でしなやかな織上がりになっています。¥170,000、-(別税)でおねがいいたします。