米沢・白鷹織りお召し

 

 

米沢の白鷹お召しは県の重要無形文化財指定の手織りのとても優れた織物です。写真のお召しは男物ですが、女性のきものが生産のほとんどです。結城、小千谷の括りの絣と並んで数百年その作り方が変わっていません。また、そうでなければ重文の指定は受けれないのですが、白鷹は生産量がとても少ないので一般的にはあまり知られていません。白鷹は経糸と横糸の交点で柄を表現する絣りに織られています。そのために糸を括り染色に入ります。この縦縞は板締めで染めて織られています。板締めは二枚の板に同じ柄を彫りこみ、その間に布を入れて締め、染色いたします。米沢では以前は普通の染色方法だったようです。いまでも作家の方が板締めで生産しておいでです。北の米沢と南の琉球は今もってむかしの作り方を変えていないものつくりが残っています。その意味で、わたしは米沢にはまだ本物が残っている・・・とよく申し上げています。海のシルクロードを経由して伝わった読谷村花織り(ゆんたんじゃんはなうり)もその技法は汲めども尽きない素晴らしい織りの源泉だとおもいます。また、米沢には米琉という織物がございます。米沢琉球の意味で、米沢が琉球から学んで織物にいたしました。わたしが参加した会で、この白鷹の織物は残っていました。男物がいかに評価が低いか・・・実感いたしました。お召しでございますからお茶席でお召しいただいたり、上に紋付の羽織をお召しになられたら、礼装としてお召しいただけます。¥88,000、-(別税)でお願いいたします。とても安いと思います。