引き箔地に蘇州の刺繍の袋帯

 

 

 

 

西陣の手織りの引き箔の生地に蘇州の刺繍を施した豪華な袋帯です。最近はこのような人件費の塊のような帯地は制作できない時代になってしまいました。中国の人件費の値上がりはすざましく、日本の機屋さんもほとんどが撤退しています。ただ、蘇州の刺繍は日本ではできませんので、今でもオーダーで中国で制作されています。でも注文品ですから店頭にでることはまずないとおもいます。この帯地は以前に作られていて、問屋の蔵に入っていたのでしょう。先日の処分で出品されていました。偶然わたしのてもとにまいりましたが、このような工芸品がこのような値段で出品されるようになったのか、複雑な思いをいたしております。値段は77,000、-(別税)でおねがいいたします。

明朝早くに、母の法事で京都に出かけますので今日、夜になってコンピューターに向かっています。月曜日に昔のなじみの機屋さんや染め屋さんを数軒伺って帰路につきます。関西は雨になるような予報です。モミジはあきらめて、産地の様子を勉強してまいります。