京都のもみじ

 

 

大徳寺の今年の紅葉は心に沁みるような色合いではないように感じられました。聞いてみますと、気温差が少なく、冴えない紅葉です・・・とのことでした。また、一年に一回の公開参観日とのことで、人が多く写真も撮れないような感じでした。京都の機屋さんや染め屋さんはあいさつに伺っただけ・・・の結果でした。常時在庫を積んで、地方から買い付けにきてもらう、以前のような販売方法は出来ない時代に入っていることを感じました。力の入った品物がないのです。今まで売れていたものを少し変えて、無難なものを作ってなんとかお求めいただこう・・・という感じで、意欲的な作品に会うことが出来ませんでした。東京にはもっともすぐれたものをもっていっていますから、お待ちいただいたほうがいいものに会えると思います・・・と言われてしまいました。途中で端折って、すこし時間がありましたので三十三間堂のほとけさまを久しぶりで参拝いたしてまいりました。ここには風神雷神の彫刻がございます。今回はじっくりとお目にかかってまいりました。ご本尊は観世音菩薩さまです。今日は前に立つだけでおもわず頭が下がって、手を合わせておりました。いままでに感じたことがないほど大きな存在に思いました。とても素晴らしい時間でした。