日本刺繍の世界

この数日、わたしは日本刺繍の職人さんに集中講義を受けていました。この色見本はその折、お借りした400色の色糸の見本です。ある有名なメーカーの刺繍の部分を受け持つメンバーの一人で、いつも忙しい方なのですが、昨日は2時間も時間を取っていただきました。わたしは刺繍についてはまことに不勉強で、染めの補助くらいにしか思っていませんでした。さいきん、帯の柄を刺繍で作らねばならなくなり、あちこちの人に教えてもらいながら手探りしていました。でも、一流の人に教えてもらいますと、目が見えるようになるものですね。繍い上がったものを拝見すると、仕事の質と量のおおよそがわかり、値段もそんなに違わなく見当がつくようになりました。ようやく納得が出来て、帯を3点、きものを3点、それぞれデザインをわたしが提供して、刺繍をしてもらうことを決心しました。今年に入り、すこしは気持ちと時間にゆとりができ、いままで気になりながらできなかったことを一つまた一つと手掛けることができるようになりました。たのしみに1~2か月ごの製品をおまちください。