袋帯を名古屋帯に仕立ててみました。Ⅳ

 

坂下という機屋さんは今はございません。手織り以外は織らない有名な機屋さんでした。この帯も二十数万いたしました帯地です。わたしはこの帯を手に取っていただいて、糸の質、軽さやしなやかさ、締めたときの感じなどよくご説明いたしました。この帯はおしゃれを目的とした帯ですので、礼装の帯を織るときの糸遣いや織とは発想そのものも異なるのですが、スクイの高価な帯地はだいたいこのクラスの糸や織りになってまいります。わたしは結城の無地や単色の紬のおきものなどに合わせてお使いいただきたいと思っています。お仕立て上がり¥35,000、-(別税)でお願いいたします。