夏・白大島

 

 

織機で織っていますが、白地の夏大島です。この反物も私が自分の作務衣にしたいと思っていたのですが、一日かけての作務衣の制作が大儀になりまして、断念いたしました。大島はご存知のように糸に撚りがかかっていません。絹糸は撚りがかからなければ水につけても縮むことはありません。みなさまのきものの裏地である羽二重も撚りがかかっていませんから、裏地が縮むということはありません。ですので、昔から旅行は大島が最適・・・と言われてきました。雨に濡れても縮みませんし、軽くて楽なことも大きな特徴です。さて、この大島ですが、わたしは小千谷の麻の代わりにウオッシャブルの作務衣として着てみようと思いました。作務衣でしたら男物にもなる柄です。端をすこし切り湯通しをいたしてみましたが、幅も丈もまったく縮みはありませんでした。みなさまは麻のきものはご自分でネットに入れて洗われます。つまりウオッシャブルでございます。同じようにこの大島もお仕立てなされて、単衣の時期と夏とにお使いいただきたいと思います。麻より丈夫ですし皴にもなりません。洗われましてもアイロンの仕上げはなさっていただかねばなりませんが、普段着としても、また、お稽古着としてもとても重宝なきものになると思います。織機で織った1反だけの大島にずいぶん力をいれて宣伝しているようですが、よくお召しになれる方々は上手に応用していただいて、普段のものは洗いのコストもかからず、高品質のものをご活用いただきたいとおもいます。小千谷の長じゅばんに合わせておめしいただきたいとおもいます。¥29,000、-(別税)でお願いいたします。生地の腰の強さもあり、単衣にも十分お召しいただけます。