信州で見つけた友禅

 

 

この友禅は信州で染められています。もともと長野県、山梨県、また埼玉県の荒川沿いには以前から友禅を染める工房がおおくありました。わたしも以前に熊谷で染めているという方の話を聞いています。わたしが懇意にしている帯の買い継ぎ問屋の人が長野県の呉服屋さんで見かけてまちがいなく板場で染めていることを確かめて、わたしに教えてくれました。東京で染めると地価のこともあり、コストはどうしても高くなります。ですのでブランドとして確立して値段を維持したい・・・と努力なさいます。わたしなども落合の染屋さんには生地を出して染めてもらっていたのですが、数年前に断られ、自社の染め上がりを貸しますから値段は当社の規定により・・・と言われて、江戸小紋は扱わないようになりました。この染め師さんは注文が少なくなりほとんど染めておいでではないようですが、わたしの懇意な人が試みに6柄染めてもらったところ、いい仕事ですので扱ってみてはどうかと教えてもらいました。あるていどの数量を定期的に発注してゆかねば、仕事としては成り立ちませんのでまだ本格的に立ち上がっていないのですが、シルクスクリーンではなく、昔ながらの板場の送り友禅ですから、みなさまに申し上げてご助力をいただきたいとおもいご覧いただいています。板場で型紙で染めているところを写真に撮ってもらうようお願いしています。みなさまのメリットとしては地方で染めておられますからコストがまるでちがいます。型継ぎなどの技術が下手であれば安くても魅力はないのですが、長年板場で染めてきておられますからいい腕だと申し上げれます。値段は¥98,000、-(別税)でおねがいいたします。ほんものの板場の友禅としては半値以下と申し上げれるくらい値打ちのある染め物です。柄が揃うのは数か月先になると思いますが期待してお待ちください。