絽小紋二点と紗染め帯

二月に染め出していました夏の小紋と帯が染め上がってまいりました。左端は小千谷の手引きの糸で織った絹の帯地です。柄はアール・ヌーボーと名付けられています。単衣や夏の結城、大島、紬類、また、小千谷の麻や絹の織物に合わせていただきたいと思います。麻の無地に添えて、朝茶などさわやかで涼感を誘いましょう。

絽の小紋は、生地を私が出しまして、染めだけ受けてもらいました。生地は五泉の700gに手描きで染めてもらっています。ご覧いただいて、型染めの小紋とは違うのは感じていただけると思いますが、わたしは、手描きの付け下げに近い染めと思っています。付け下げより手間は少ないのですが、仕事は細かい部分を克明に描かねばなりません。冬ものですと、生地が透けがありませんから、染め上がりにボリュームがあるのですが、夏物は仕事ほどには見えません。そのようなこともあって、このクラスの夏の小紋は多くは作られていません。でも、このような夏物もあるのをぜひてにとってご覧いただきたかったのです。多くはありませんが、すぐれた夏のおきものです。

この染め屋さんのものは値段は書かないことになっていますので、ご容赦いただきます。

田村哲彦作・留袖

すこし変わった留袖です。わたしは若いころからいいもの志向で、このような江戸好みの特徴のある柄に出会いますと我慢できなくなって求めてしまいます。おかげさまで、最後は多くの場合は、損をしながら、それでも癖は変わりませんでした。もっとも、わたしが勤めていましたらこのようなわがままはできなかったことですから、自分の好みのように生きてこられたことにはお客様をはじめとして、周りのすべてに感謝しています。さて、楽しい留袖でございましょう?作者は田村哲彦さん。多くの愛好者を持っておられる作家さんです。田村さんについてはよくご存じの方も多いですから、あまり多くを申し上げないことといたしまして、お値段だけ申し上げます。¥190,000、-(別税)でおねがいいたします。

田村哲彦作・色留袖

田村哲彦さんは加賀の作家さんです。中でも加賀草木染めは「彦」の落款で、やわらかな色使いや繊細な色挿しなどで著名な作品です。この作品は草木染めではありませんが、糸目の冴え、重厚な色挿し、この作家さんならではの味わいです。色留袖はお召しになる機会が少なくなったように思いますが、やはり祝儀の席の立派な衣装です。仕事はご覧いただきましたように、糸目も色挿しも第一級です。格安でお求めいただける機会にどうぞお作り置きください。¥98,000、-(別税)でお願いいたします。

米沢、男お召しと紬のAB反

 

米沢の買い継ぎのかたにお願いしておきますと、機屋さんからAB反がでますと、連絡してくれます。男物のAB反はなかなか出ません。(個別に機屋さんから求めていた時代は、その機屋さん以外の情報は入ってまいりませんでした。買い継ぎは米沢全体をみれますから、やはりたくさんの情報をもっています。)一か所のキズですので、裁ち合わせで、きものになってはまったく問題はありません。右がお召しで、¥37,000、-(別税)左が紬です。紬ですが、平糸で織っていますので、艶があり、お召しと同格で着ていただけます。こちらは¥19,000、-(別税)です。両方グリーン系統の色ですが、左は濃いグリーンです。右はグレーとグリーンの間くらいの中間色の上品なお召しです。

つづれ糸で組むゆるぎ帯〆・終わります。

とても残念ですが、綴れの糸で組む帯〆を今回で終わります。綴れ屋さんが趣味で始められた帯〆ですが、家内が一本いただいて、あまりにも締め心地がよく、商品としてお願いして組んでいただきました。もう30年くらい続きました。数年前から、できれば終わってほしい・・・といわれていたのですが、無理にお願いしていました。爪掻き綴れの有名な機屋さんです。爪掻き綴れも私が注文しておねがいすることも少なくなり、機屋さんには帯〆めはご迷惑だったろうと思っています。ゆるぎの組みは池之端をはじめとしてたくさん扱っておられるところがありますから、なくなるものではありませんが、綴れの糸で組むことはまずありません。17本ございます。消費税分を値引きさせていただき、¥9,800、-でおもとめください。

帯〆は京組みひもや伊賀の組みひもの井上さん、前澤工房など取引がございますから、なくはなりませんが、ゆるぎの組は、いろいろ拝見しましたが、糸が違いますので、扱う気になりませんでした。一つなくなり、新しく生まれるものもあり、変わってゆくことは発展の基礎ですから、これでいいとおもいますが、30年あまり親しんだものが無くなることはやはり寂しいことではあります。

加賀・東藤岳作、留袖

ご覧いただいたように、加賀らしい見事な留袖です。東藤岳さんの作品です。年齢層も広く、お嬢さんの結婚のためのお母さんの留袖にも、お嬢さん方の将来お使いいただくであろう留袖としてご用意いただくのにもふさわしい一品です。留袖はあまり作られないといわれているのですが、京友禅でも加賀でも、大手の染め屋さんでは作っておいでです。しかし、このクラスの留袖は、注文以外ではあまり作りません。あまりにもコストが高く、染め屋さんも二の足を踏んでしまいます。¥250,000、-(別税)でおねがいいたします。将来留袖がご入用な方がございましたら、一度ごらんください。

紅彩苑・紅型振袖

紅彩苑さんはいまも京都できものを作り続けておられます。もっとも、プリンターで染める時代になって、振袖からは撤退なさいました。いまは作っておられません。ご覧いただいている振袖は、琉球で作ったものではなく、京都の工房で染めた紅型です。ですから、染料を使って染めていまして、顔料は使っていません。穏やかな染め味になっています。生地は変わり無地です。個性的な柄ですが力強いきものです。お気に召す方がございましたらお求めください。¥150,000、-(別税)でお願いいたします。