明石ちぢみⅡ

 

 

 

 

明石ちぢみ二柄をごらんください。夏物として織られているのですが、伝統工芸品として認められている昔からの織物です。もっとも織機で織られていますから、越後の苧麻の手織りの上布のグレードとはすこし異なり、量産できる品物です。ほんらい、高級品として作られてきたものではないのですが、いまのきもの業界のなかでは、高級品として位置づけられています。柄はセンスもよく、よそ行きの夏物として多くの方にお使いいただいています。わたしは仕立て上がって10万以内ならば、十分に価値があるとおもいますが、機屋さんはそのような値段はとても対応できないといわれます。でも、わたしは、仕立て上がって10万を超えないきものであるべきだとおもっています。愛用していただくのには妥当な値段ではないでしょうか。