菱健・特選付け下げⅡ点。

 

 

 

 

 

菱健のシリーズのうちでもトップの部類の付け下げⅡ点です。みなさま存知のように菱健さんは京都でも名門の老舗の染め屋さんです。若いころ、菱健の染めを扱えるのは誇りでした。いまもってやはり菱健の染めは第一級とおもいます。菱健の染めは板場の仕事でございます。型紙を置いて刷毛で刷り込んで染めてまいります。10色の色を使った染めですと、型紙は10枚必要です。刷り込み、ぼかしと職人の腕の見せ処です。もうすこし軽い付け下げのシリーズがございまして、それはお茶の方々には圧倒的に支持され、地色をかえ、柄も一部追加したり削ったりしながら長く続けさせていただきました。このシリーズは礼装用に考えられていますから、お茶席にもよろしいのですが、上品な礼装のきものとしてお使いいただくのがもっとも生きるかと思います。値段は¥120,000、-(別税)でおねがいいたします。なお、この値段は卸値より安いとかと思います。

白木周生・古浜ちりめん付け下げ

 

 

 

大塚の880gという重い生地にぼかしと刺繍を金加工で上品にまとめた白木の付け下げです。わたしが¥180,000、-でお求めくださいと申し上げていました名品の付け下げです。わたし、健康を害し、これからは今までのようにみなさまのお役に立つことがとてもできないと思います。かりに、たくさんの仕事を引き受けて、入退院を繰り返し、結局みなさまにご迷惑をおかけするのはもっとも悪い選択だとおもいます。そんなで、今年中に在庫を全品処分しなければなりません。その後はアドバイスくらいはさせていただきますが、品物の売買はもういたしません。機屋さんや染屋さん、洗いや仕立てのことは、ご紹介は手軽にさせていただきます。そのようなわけで、これから最後に残った在庫の処分に入らせていただきます。中には値段を申し上げにくい一点もののトップメーカーのものもまだ20点ほどございます。こちらはホームページでのバーゲンはしないつもりだったのですが、あまり時間がございませんのでこのまま進行させていただきます。もう100点余りですので今年中には終われるように思います。値段は見切り処分の価格でございますので、どうぞご参加いただき、お求めください。この付け下げは特価¥98,000、-(税別)でお願いいたします。

松葉亀甲・付け下げ

 

 

淡いモスグリーン地に松葉で亀甲をデザインした上品な付け下げです。地は裾をぼかしにそめてございます。力強い柄ではございませんが、見る人をホッとさせる穏やかな雰囲気がございます。加工は糸目を伏せ手描きで色を挿した本格的な手描き友禅です。エネルギーに充ちた若い方のための付け下げと違い、着る人の奥行きを感じさせるしっとりとした情感のあるきものです。この付け下げは昨年の暮れに間に合うつもりで発注していたのですが、時間がかかりまして染めあがりましたのが1月の末のころでした。今年の秋まで置いておこうと思いしまい込んでいまして、先日発見いたしました。わたしが物忘れが多くなり、このきものも陽の当たる席に置かれませんでした。この染屋さんは手抜きという言葉を知らないような発想の方ですので、作りは頑として生地染め共に一流のつくりでございます。値段は申し上げませんが、型ものと同じくらいの値段でございます。目立たない品の良いきものとしてお手元に置いてやってください。

泰生さん、澤瀉がら名古屋帯

 

 

泰生さんの名古屋帯です。泰生さんは〆切をお願いしてから依頼の帯地です。この柄も〆切りにできたらなお一層すばらしい帯になると思うのですが、予算を大幅にこえますので断念せざるをえません。ごらんいただいてやはり泰生さんの重厚な織に安心と申しますか、信頼を置けると感じられる方が多いと思います。いま、わたしには〆切りを作る力がありません。すこしの値段の違いでしたら頑張って発注するのですが、三割も違うとあきらめざるをえません。また、引き箔の帯地も、発注そのものを断られます。技術的にキズが出すぎて、織ることに踏み切れません・・・というのが現実です。ではなぜ以前はキズもなく引き箔が織れたのか・・・なのですが、もうその言葉は禁句です。口に出しても解決のためには何の役にも立たないのです。職人の質を論じるのは簡単です。でも、織り賃はいくら出しているのでしょうか?また、仕事に見合った正当な価格で売られているのか・・・・も同じレベルで考えあわせなければ全体の姿はみえてきません。ともあれ、このような高度な染色の文化は身に着けて表現していただく方々の感性が衰えたときには退化し滅びます。業界が伝統の上に胡坐をかいて、努力を怠ったことも大きな一つの原因でしょう。とりあえず、この帯地は¥98,000、-(別税)でお願いいたします。

風神雷神図、訪問着

 

 

 

先日、加賀の作家さんの風神図の訪問着をごらんいただきました。ご覧いただいた訪問着もすばらしい作品だと思います。でも、この年になりますと、同じものを作るのではなくまったく新しい、たきちの作品だと申し上げれる訪問着を作ってみたい・・・と思うのです。もう一度・・・ということはないと思いますので、正統派の京ものの友禅を・・・と考えています。図案が出来てまいりました。上前には雷神を配するつもりです。わたしは風神をすこし小さい図案にして八掛の部分に配してはどうかな・・・と思ったのですが、そのような奇をてらった構図でなく、風神は後ろ身頃の配置いたします。衿から肩にかけては、風神の衣装が風になびく図案になるとおもいます。右の出袖の図案もできております。柄の大きさ、ぼかしの方式などこれからなのですがおぼろげながらきものの形がみえてまいりました。とてもたのしみにしています。染めあがりましたら再度みなさまにご覧いただきたいとおもっています。

夏・染め帯、山帰来

 

 

山帰来、サルトリイバラのことでございます。(正確には親戚筋でございますが。)5月ころからグリーンの実をつけ、クリスマスのころには赤い実になっています。さわやかな風情があり、夏帯の図案の素材にもよく使われます。もともと漢方薬の材料として知られ、山で具合の悪くなった人が、この根を食べて元気を取り戻し、無事に帰ってきた・・・という意味で、山帰来の名がついたとか。生地は伊と幸さんの羅に近い夏の帯地です。糸目を置き手描きで色を挿しています。応用範囲は広く、単衣にも夏の季節にもお使いいただけます。付け下げから無地、小紋、また紬にも合わせていただけます。地色が実物はすこしベージュがかった白に近い色です。値段が申し上げれないのですが、みなさまびっくりなさるくらい安いはずでございます。

まいにち多くの方にホームページにおこしいただきありがたいことでございます。わたしは年の割には元気なのだろうとおもっていますが、てきぱきとは仕事ができなくなっています。でも、こんなにたきちにお越しいただきますと、腰が伸びて、しゃんとなければ・・・と気持ちがしっかりといたします。感謝とともに、わたしが創作しつつあるような訪問着など、お楽しみいただけますよう頑張ってアップしてまいります。

日本刺繍の世界

この数日、わたしは日本刺繍の職人さんに集中講義を受けていました。この色見本はその折、お借りした400色の色糸の見本です。ある有名なメーカーの刺繍の部分を受け持つメンバーの一人で、いつも忙しい方なのですが、昨日は2時間も時間を取っていただきました。わたしは刺繍についてはまことに不勉強で、染めの補助くらいにしか思っていませんでした。さいきん、帯の柄を刺繍で作らねばならなくなり、あちこちの人に教えてもらいながら手探りしていました。でも、一流の人に教えてもらいますと、目が見えるようになるものですね。繍い上がったものを拝見すると、仕事の質と量のおおよそがわかり、値段もそんなに違わなく見当がつくようになりました。ようやく納得が出来て、帯を3点、きものを3点、それぞれデザインをわたしが提供して、刺繍をしてもらうことを決心しました。今年に入り、すこしは気持ちと時間にゆとりができ、いままで気になりながらできなかったことを一つまた一つと手掛けることができるようになりました。たのしみに1~2か月ごの製品をおまちください。