大島、100亀甲、きものと羽織

 

男物の大島、きものと羽織もしくはきもの二点が作れる長さです。幅は1尺1寸幅ですから、身長2メートルくらいの方まで裄も身丈も充分にございます。最近は生産量が少なく、値段もしっかりしています。たきちはご存知のような状況ですので処分の値段にさせていただきます。普通の幅ですと市中に安いものがあるのですが、キングサイズのものはしっかりとしています。100粒の亀甲を手織りで織ってございまして、私たちは100山と呼んでいますが昔から男物の代表と言われている大島です。値段は¥165,000、-(別税)でおねがいいたします。ちなみに仕立て上がりますと、裏地羽二重が¥25,000、羽裏¥12,000、仕立てきもの¥21,000、羽織¥22,000、計245,000、-でございます。大島の表生地より安くで仕立て上がります。1点しかございませんがどうぞお求めください。

鈴源・お召しの紬機

 

鈴源さんの先練りの紬糸で織った白生地です。わたしが自分の作務衣に作りたくて無地に染めたのですが、もう自分では仕立てができなくなり、皆様にお求めいただきたく出品いたします。先練りとは言え紬糸で織っておりますのでお召しの用途とは異なり、礼装やお茶席などではお使いいただけません。でも、普段着として、またお稽古着としては品物は鈴源さんのものですから抜群です。色は染め替えも目引きも可能です。お値段は¥38,000、-(別税)でお願いいたします。

米沢・鈴源の男物紬・吟遊詩人

 

東の織物の雄とわたしたち業者がたたえた名門の鈴源さんも一昨年会社がなくなりました。わたしも40年以上取引をお願いして、袴を始め男物はまず鈴源さんを第一候補にいたしておりました。その中で私が自分のきものの紬としてもっとも気に入っていました吟遊詩人が1反残っていました。この紬は真綿を30%くらい噛んでいますので、軽くて温かく照りもなく、私のもっとも多く着たきものです。真綿が入っていますのですこし弱く、袖などは擦れてよく切れができました。この色も今はわたしの作務衣として着用いたしております。紬としては値段も高く、美展では一反17万でお求めいただいていました。いまさら残った1反ですので値段を一人前に申し上げようとは思いませんが、名品には違いございません。¥48,000、-(別税)でおねがいいたします。

 

 

スクイ、名古屋帯、仕立て上がりⅡ点

 

 

 

年をとりますと自分の体も思うようになりません。この帯たちも早くにアップしてご覧いただかねばならなかったのですが、今日になってしまいました。上の桜の柄はわたしはとても評価しています。織り、柄ともに感じが出ていまして、織機ではこのような表情は出ません。スクイならではの雰囲気を持っているとおもいます。下の横段の柄は、一見、織機のように見えますがスクイで織られています。地がまことさんが得意となさるよろけ縞で、夏物のように思われるかもしれませんが、単衣、袷用の名古屋帯です。お茶席のお稽古用帯としても手織りですから柔らかく締めやすい帯です。この後の入荷はなくなりましたのでこの二点でご愛顧いただきましたスクイも終わらせていただきます。仕立て上がり¥59,000、-(別税)でお願いいたします。

疋田小紋

 

 

縞の柄を染めまして、疋田の柄の部分の型紙を作ってその型のとおり色抜きいたします。職人が疋田の柄を手描きで染めてまいります。この小紋をお求めいただいたお客様が申されるのですが、「ここまで手をかけた染めが必要だとはおもわないけれど、見るとやはり魅力を感じてしまって・・・」おっしゃられるとおりだとおもいます。さりげないおしゃれでございましょうか。わたしどもでもよく見ないと抜染の手描き・・・なんてわかりません。もしこの柄が、これ見よがし・・・の染めですとかえって魅力はないとおもいます。感性の世界でしょうか。心憎い一品です。

手描き小紋

 

9月、10月とお越しになられたお客様のご注文がもっとも多いのが小紋です。次いで、気に入った付け下げがあれば、将来のためにも準備しておきたいので求めておきたい・・・とおっしゃられます。同じくらいご注文いただきますのが染め帯です。帯屋さんに聞きますと、関西では織の名古屋帯のご注文が多いようです。関東は染め名古屋をご希望なさる方が多いようです。この小紋は付け下げを染める職人が手描きをいたしております。染め上がりはうるさ型のわたしが引き込まれるくらいいい腕だと思います。このような小紋が大手の染め屋さんでは作れなくなりました。大手は制作量が多いですから、もっとも売れやすいクラスを中心にものつくりをいたします。この数年、著名な染め屋さんの作品でもわたしがぜひ欲しい・・・と思うものが無くなってきています。作っている染め屋さんに聞きますと、高級品は問屋からの注文が無くなってきましたから、作りましても売れrません。と言われます。お客様の需要があるものを作るより染め屋さんは致し方ないのですから、品質が落ちてくるのもいたしかたないと思います。ご覧いただいているような小紋は大手ではもう作れなくなっています。わたしのような前の時代の生き残りで、価値観を変えられない呉服屋が少数、頑張っているのが実情だと思います。でも、汲めども尽きぬ奥行きのある染めです。

いちい、真糊、手描き染め名古屋

 

久しぶりに店頭にかえってまいりました。9月に入り、古いお客様からはわたしの状態をご承知の上で、このようなもの・・・(お茶の席にとってもっとも日常的に必要な、小紋に帯、付け下げ・・・・など)は目の前ですぐに入用なものなので、なまけて、言い訳ばかりしてないですぐに役に立ちなさい・・・と叱られております。もう退職させていただいたと思っていますので・・・と申し上げるのですが、直接いらっして、染屋に電話しなさい・・・帯地でも、機屋は何というところなら私の欲しいものを織っているのか・・・また、白生地のAB反は機屋にはないのか・・・と真剣に問われます。何十年とご愛顧をいただいてまいりました方々です。一つ一つに機屋さんや染屋さん、買い継ぎとやり取りしていますうちにすっかりお客様のペースに飲み込まれ、9月からもホームページには内緒で、付け下げや小紋や帯をお求めいただいています。開き直ったのではございませんが、同じことならホームページに掲載しようか・・・と思っています。ただ、多くはすでにお客様がお求めになられてものです。御了解を得てアップになりますから、全部をご覧いただくことはできません。永年お目にかかってきた・・・ということの重みと申しましょうか、気心がわかり、ご希望が理解できるということがどれほど大切かしみじみと感じています。いま、どこがどのようなものを作っているのか、メーカーだけではなく、流通からの情報が途絶えますとわたしはなんのお役にもたたないであろうことも承知いたしております。長くはできることでもございません。今年中は、すでに注文で別染めしています加工の完成品やご注文で私が求めたものなど、数は少ないですがごらんいただきたいと思います。ただ、品物のレベルは年々落ちています。とくに帯の機屋さんは軒数も生産の量もとても落ち込みました。袋帯はまだそれほどではないようですが、名古屋帯の良品が並みの値段では手に入りません。手機のものが買えない状態です。

ご覧いただいています染め名古屋は、ひと目見てわたしが感じてしまいましたが、同席しておられた若いお客様が「わたしがいただきます。」と先を越されました。お客様に優先権がございますので、ホームページにアップする許可はいただいたのですが、わたしの商品にはなりませんでした。みなさま長くホームページをご覧いただいていますから、この糊が糊糸目(真糊)だとすぐお判りいただいていますかと思います。真糊は次に同じものを染めましても、同じに上がってくるかどうかわかりません。一期一会の世界です。わたしが傑作が染まっても同じものを作らないのは、その怖さがあるからなのです。この作品もこの世界を表現しているのは、この一点・・・とお考えいただきたいと思います。もっと素晴らしい染め上がりが出来ないとは断言できませんが、責任をもって同じ世界を提供いたします・・・とはもうせません。晴れた日、曇った日、湿度、温度、職人の気持ち・・・全部から影響を受けます。そうですね。生き物だとおもいます。だからこその面白み・・・でもあります。ただいま、誂えの帯地が2点加工途中でございます。染め上がりをホームページじょうでご覧いただけますように、お客様にお願いいたしております。ご覧いただき、何かご参考になれば、とても喜ばしいことと思っています。