河崎さんの袋帯

河崎袋帯・菊花石畳文-500菊花石畳文アップ-500

みなさまたいへんごお無沙汰いたしております。たくさんの方々にHPをご覧いただきながら、投稿もいたしておりませんで、申し訳ないと思っています。

この帯は河崎さんに注文で織ってもらった帯のうちの一本です。三点お願して、まだ一点は織りあがっていません。最初の一点は、着いた日にお求めいただきましたので、ご覧いただくことができません。河崎さんについてはみなさまご存知ですので、改めて申し上げることはないのですが、帯の感覚からすこし離れた柄を制作なさるので、選ぶ柄が難しく、配色を替えてもらったりしながら折衷点を見出しています。本袋で糸は丸練り、お使いいただいて納得していただける帯地です。¥170,000、-(外税)でお願いいたします。

すこし余談になりますが、今年の春に、落合のある江戸小紋の染め屋さんが、染めの受注を中止なさいました。その一方、呉服屋さんに、自社の製品の展示会をおすすめになっておられます。価格を維持し、自社の経営を安泰に・・・年々、染めの注文が少なくなっている現在、それは自然なことかもしれません。しかし・・・複雑な思いで聞きました。

京都でも、江戸小紋の修業をして、一つの柄に別の柄を割り込みで入れる、他にできる人のない技術をもった職人がおられます。このような染めの文化も多分わたしたちの代でなくなるのだろう・・・・と思いますと、最後の仕事として私が手掛けておかなくては・・・・などと考えています。