昨年も一昨年も藤井さんの小紋は求めれませんでした。今年は、頑張って値段の交渉をいたしました。思ったようには運びませんでしたが、たきちとしてはお求めいただく値段にはこだわらねばなりません。皆様に自信をもってお勧めできる値段にさせていただいています。また、皆様のご理解をいただかねばならないこともございます。このクラスになりますと、愛知県の鳴海や横井で絞っているものと、京都の鹿の子絞りといわれる、指でつまんで四つ巻きに疋田に絞るものと値段は違ってまいります。薄い綸子の生地を絞るのと、ちりめんの生地をいい染め上がりになるように絞る技術の違いにも、ご理解をいただきたいと思います。藤井さんの京鹿の子のごく重い絞りは、今回はパスしましたが、わたしの年になっても、感動するような作品がたくさんありました。すこしづつ近づいていきたいとおもっています。左端の黒地の柄は「波紋」と名付けてありますが、￥98,000、－（別税）でお願いいたします。グレーと黒地の「遠州椿」の柄は、￥115,000、－でお願いいたします。右端の「葡萄蔦」の柄は、ご覧になられて絞りの違いをご理解いただきたいと思います。￥13，5000、－（別税）でお願いいたします。きものに、コートにと絞りの逸品をお楽しみください。