丹後、白生地3反

丹後と申しましても、わたしの子供のころは、郡部が四つあり、奥丹後地方は、壽光さんを擁する与謝郡に比べ、製品はすこし落ちると言われていました。今は、丹後地方全体として機屋さんも少なくなり、わたしの生まれ育った町でも、あの機屋さん、この機屋さんと数えるほどになりました。この機屋さんは、もう何十年と取引のある機屋さんの製品です。ご覧いただいている生地は紋意匠なのですが、ちりめんの風合いをもっています。染め上がりと白生地と両方ご覧いただいています。生地はすこし地厚で、単衣にも袷にもお使いいただけます。三反ともAB反で、仕立て上がりには支障のないすこしキズのある反物です。¥32,000、-(別税)でお願いいたします。

生糸の値段がどうやら相当高くなる様子です。商社の人が中国に糸の買い付けに行くと、軒並み20%くらいの値上げを要求されるそうです。中国の値上げは当然、トルコ、ブラジルなどの産地にも波及し、すでに機屋さんは高い原糸を買わざるを得ないようです。大手の生産者は、先物を約定しながら緩やかな値上がりになさっておられるのですが、多くの機屋さんは突然の値上がりを受けざるを得ないように聞きます。たきちも裏地についてはすこし考えなければ・・・とおもいます。裾回しだけは、質を落とすことはできないと思っています。八掛は、五泉のチエニーの重い生地を織ってもらい、一枚づつ色を指定して染めてもらっています。無地の場合はもうしばらく頑張っていこうと思っていますが、ぼかしの染め代がとても高くなり、赤字になってしまいました。これだけはすこし値上げさせていただかねばやっていかけない・・・ようにおもっています。できるだけ頑張ります。