茶室4

中川岳頼さん-500

中川さん。前出の茶室を作られた方です。江戸不白流の家元の茶室を手掛け、杉並区の技能功労者でもあります。昨夜、一升瓶を間においてお話を聞かせていただいていました。じつに楽しい一夕を過ごしました。多くの話の中で、二つとても学ばせていただいた考え方がありました。一つは、茶室を造るときどのようなことを基本に進めるのか・・・とお訊ねしたのですが、茶室は自由だ!どのように造っても構わない。こうでなければならない・・・・ということはありません。施主の希望を聞いて考え、工夫をします。何度も話し合い、ご希望に沿うよう工夫を重ねます・・・完成した茶室は、施主の世界が表現されています。わたしは手足であっても私が造るのではありません・・・・実に貴重な考えで、このように思うことはフレキシブルに対応ができて、お客様の希望が最大限生かされるのではないか・・・・わたしより二年先輩で、昭和12年生まれの方ですが、柔軟な頭ですね。