紫式部の花実

紫式部ー500

先日ご紹介いたしました附下は紫式部を描いています。紹介文の中に6月一か月のみの着用と申し上げてございますが、先日、お客様から実をつけた紫式部の枝を頂戴しました。2日経ちまして葉が萎れているのですが、「庭の紫式部です・・・・」と二枝いただきました。紫式部はもともと山野草だったのを江戸時代、可憐な花実を愛されて野に下してきた歴史があるそうです。そのように言葉を添えていただきました。そのような次第で、9月の単衣にも、5月や10月の袷のおきものとしてもお召いただけます。短見をお詫びし、皆様も紫式部の着物をご覧になられましたら季節感として、この写真を思い出していただければ幸いです。できれば、萎れていない葉を想像してご記憶ください。