





紹巴は西陣の帯の世界でもちょっと特殊な地位を占めた帯地です。練りこんだ上質の糸を抜きに使い、横糸で柄を織りだしています。もっと詳しく知りたいと思い何度か機屋さんに教えてもらうのですが、あまりに専門的でよく理解できていません。ただ、横糸で柄が織りだされていること、練り糸を使っていますので、締めては柔らかく締め心地はとてもいい・・・ことなどが特徴だと理解できます。紹巴の帯地の機屋さんは結構あるのですが、わたしの若いころから、萬葉さんは名門として教えられてきました。また、品物を拝見しても評価に恥じない魅力的な帯地です。写真の右が常寂光寺の柄で、左が日光の陽明門の柄です。萬葉さんにはもっと胴の懸かりの少ない機もありますし、名古屋帯も織っておられるのですが、わたしはこの重い機が好きで、いぜんから安く手に入れば逃さないで求めていました。最近はなかなか手に入りません。二点ともに¥165,000、-(別税)でお求めください。
わたしは呉服屋として60年ほどを過ごしてまいりました。お客様はほとんどが毎日きもので過ごされる方々でした。きものが衣生活の基本でいらっしゃるのですから、生地の良しあし、仕立ての上手下手など当然厳しく問われました。同時に上質のものを安くで提供させていただけば評価もきちっとしていただけました。いまでもわたしは銀座で有名な呉服屋になるよりも、毎日きもので生活なさっておられる方々の手足として、いそがしく仕事におわれる毎日を過ごすことのほうが幸せです。80歳はさすがに限界ですが、好きな道で今日まで過ごさせていただきましたことはありがたいと思っています。2月に入りますと、ホームページでも、閉店のためのバーゲンセールを始めます。最近の染めの動向を見ておりますと、急激にプリントのものに傾いています。わたしのものは昔流の作り方でございます。お好みは別としてお求めいただいて恥ずかしいものはございません。よろしくお願いいたします。
