丹後、きもの生地

ただいまは白生地も30点足らずの在庫になっています。二年前くらいまでは、選択しなければならなかったのですが、さいきんはAB反がないでしょうか・・・・と探さなければなりません。もっとも、麦わらを織ったような白生地もまだ作られていますから、一点づつ機屋さんを確認し、織キズの個所を確かめながら求めますから、わがまま勝手・・・と言われてもしかたないのですが。写真がうまく撮れませんので、アップがおもうようにまいりません。もうすこし上手に・・と思っています。一枚目の写真は天蚕入りの白生地です。染めますと天蚕の部分が色が違って染めあがります。もともとインドネシアの街路樹などの葉を食べて育つ蚕さんなのですが、日本ではクヌギ林にシートをかけて養蚕いたします。丹後でも育てているのですが、手がかかるので繭は高いです。希少価値も含めた値段でしょうね。もっとも、日本にも栗の木の葉を食べる蚕さんも自然の中に育っています。茨城県の方にいただいたことがありますが、日本にも数多くの種類の蚕さんがあったのですが、明治期に輸出のために品質を統一する必要があり、家蚕として種を限定しました。同じ種を何代もかけ合わせますから、均一の糸は取れるのですが、粘りがなく、野蚕の血をいれなければ丈夫な糸にならない・・・問題もあるようです。下の写真は不鮮明で申し訳ないのですが、大鳳機業さんの鹿の子の地紋の白生地です。品質はとてもよろしいです。いずれも¥25,000、-(別税)でお願いいたします。浸し染めの無地染めは¥7,800、-引き染めは¥15,000、-いたします。引き染めは効果のある生地に加工なされますと、違う世界になります。平の糸には引き染めがいいようにおもいます。