名護帯、仕立て上がりⅢ

スクイの名古屋帯です。たきちのホームページでは79,000でお求めいただいておりました。この機ももう終わりになります。スクイはつづれなどと同じように爪や櫛などで寄せて織ってまいります。表情が出て、上手下手もすぐわかり、たいへん敏感な織物です。つづれに挑戦する人たちや、スクイの魅力に引き寄せられて、織子として参加なさるのですが、養成の期間は公的資金などもあり、なんとか頑張られるのですが、独り立ちしますとそのあまりの工賃の安さに長くは続かない・・・のが実情です。生き残るのには自分の技術を向上させる以外どのような方法もないのですが、苦節10年も営々と下積みで頑張れるひとも少なくなりました。伝統工芸はきちっと伝承されなければ意味をなしません。後世に残るものですから質を落とすことはできません。むずかしい問題でございます。この帯地は仕立て上がり¥59,000(別税)でお願いいたします。