藤田さん、Ⅵ、Ⅶ

 

 

上の帯地は八寸幅で、ワッフル二層という名前です。先日のワッフルよりも少し重い織りのようです。下の帯地は迷路図と名ずけられた九寸の帯地です。この度の9点の中ではただ一点の九寸幅です。芯を入れて仕立てる帯地ですから、合わせるきものの範囲は少し広がります。格の高い小紋にもお使いいただけると思います。わたしは九寸の方がなじみがあり、感覚としては近いものですから、九寸が贔屓になってしまいますが、本来この織り方の帯地は八寸が持ち味を生かせるのかもしれませんね。