塩沢お召し・120蚊絣り

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先日、あるお客様から、男物のきものの鑑定の依頼を受けました。数十点にのぼる点数の多さもさることながら、その質のレベルが高く、男のきものの頂点をなすものでした。すこしお預かりして、写真を撮影させていただくことやブログに掲載の許可もいただき、写真を撮り始めています。前のページの江戸小紋もそのうちの一点です。この写真のきものは塩沢お召しのお対です。もっとも着やすいきものとして定評があります。

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ご覧になられたように、細かい十字絣りで織られています。一幅の絣の数が120粒ですので、120蚊絣りと申します。男物はこのように画面で紹介いたしましても肌さわりなど伝えることができません。モデルさんが着た姿で初めて伝わる部分が多いようです。でも、男物の頂点をなすきものですので、すこしお話をさせてください。塩沢は小千谷の近くで、雪深く、湿度も高く織物には適した土地で、昔からお召しを織ってまいりました。写真をごらんいただいたように、経糸と横糸を手で合わせております手織りのきものです。撚糸に特徴があり、強い撚りをかけて糸自身がシャリッとした状態で織ります。本来、単衣でお召になるのがこの糸遣いにもっとも適していると思いますが、着る機会の少なさもあり、袷でお召になる方が多い実情です。

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塩沢の羽織の裏地です。蝋で染めていますが、腕の立つ職人の手になるものですね。よく生きています。某デパートの外商の仕事ですが、さすが・・・とおもいます。

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