唐織り・名古屋帯二柄

〆切り名古屋2点松菱唐草文アップ1-500松菱唐草文アップ2-500桐唐草文アップ1-500桐唐草文アップ2-500

昨年中に織りあがる予定だったのですが、この二柄が届きましたのは12月29日でした。デザインが決まり、金糸銀糸を色糸に換え、ボカシ(〆切りと申します)の色が決まってから3か月近くかかりました。まだ二柄織りあがってまいりません。時間はかかりましたが織り上がりは私のイメージよりいい織物として完成しました。機屋さんに感謝です。左の柄は松菱唐草文、右の柄は、桐唐草文と申します。この帯を織っていただいた方は山口織物で山口安次郎さんの薫陶を受けて修業をなさった方で、今は一人で織っておられます。写真でご覧いただいても重厚な織り味を感じていただけると思います。¥104,000、-(外税)でお願いいたします。

昨年末に機屋さんに聞きましたところ、いまは西陣の帯地の生産者が200社を割り込んだとのことです。その中でも、このように注文して織ってもらおうか・・・・と思えるような仕事ができる名古屋帯の機屋さんは十指に足りないのが実情です。袋帯の機屋さんのほうがまだいいもの屋さんが残っています。どちらさまでも新たに柄を起こすことが出来にくい状況ですのでわたしもとても苦しんでいるのが実情です。