
こちらは前掛けの写真です。男の前掛けは、商人の世界では普通ですが、このような芸者衆に取り巻かれたような生活をなさっておられる方の前掛け姿は想像するだけでも楽しいものですね。以前、大きな会社の社長さんで、やはり、奥様の命でご主人の前掛けをお作りしたことがございます。帰宅なさるときものに着かえる時代でしたが、食べこぼしがたいへん・・・・という奥様の要求でした。前掛けをつけて食事をなさる姿は、男の愛嬌と申しますか、わたしにはとても魅力的でした。
一転して、娘さんのために求められた小紋をご覧ください。このような染めは今ではめったにお目にかかれません。一反総手描きの染めです。昨年、すばらしいデザインに出会い、染めてみたい!と思いましたが、その価格で断念いたしました。京都でしか表現できない染め味です。一流デパートの外商の手になるものでしょうが、担当が優秀か、お客様が目利きか・・・・よほど呼吸が合いませんと作れません。


