無謬性

木屋太アップ-500

わたしも含めて友人たちが共産主義に魅了された大きな理由は、その無謬性でした。完全な理論であり、これで世界は平等で平和な時代が実現する・・・・他の思想は人類にとって悪である・・・若気の至りと申しましょうか、まことに短見でした。この不可知な人間、その人間が集まって作る社会が一つの考え方の下に誰もが満ち足りた生活を営める・・・・その無謬性が人間という存在と相いれないものがあると思うのです。人類はベターなものを試行錯誤しながら探してきました。完全な人格があり得ないように完全なシステムもあり得ない・・・・という謙虚な気持ちが根底にないとまた大きな誤謬をおかすのでは・・・・と思います。