いまになれば

藤井絞りアップ1-500

こんにち、ブルジョワとプロレタリアの階級闘争などと申しましても、ほとんどの人はその意味さえ分からないでしょう。でも、昭和二十年代末から三十年代にかけて、本気で信じる人もたくさんいました。平たく申しますと、金持ちがいるのはけしからん!・・・と。引きずりおろしてみな同じく貧乏になろう・・・・と思った・・・のが本音ではなかったのかな?と思います。事実、日本が高度経済成長に向かいますと、わたしのような不純な動機の浅薄なエセコミュニストはいとも簡単に転向いたしました。皆でブルジョワになろう!と言われた途端、その方が好き・・・・と思ったのです。でも、恥ずかしかったのでしょう、友人ともども親鸞に傾倒したり、一応、格好をつけて悩んだりしていました。もっとも、友人の名誉のために申しますが、筋金入りの人はいまも革新の最前線で活躍しています。