田原さんの袋帯Ⅱ

 

 

 

 

ここにご覧いただきます二柄と昨日の一柄の三点のみの入荷です。いずれも柄は選んでおりまして、品の良い礼装用の帯でございます。無地の紋付、付け下げや訪問着にお使いいただきたいのですが、飛び柄の品の良い小紋などにもお締めいただけるとおもいます。江戸小紋にも合うと思います。お年の幅もあり、使いやすい帯だとおもいます。昨日と同じ¥45,000、-(別税)でお願いいたします。わたしがお求めいただいていました値段から見ても半額以下です。

わたしはこのような金融品(バッタ品)のマーケットから出発していますので、このような機会を与えられると昔にかえったようで、年甲斐もなく喜んで出かけます。でも今回は会場の熱気についていけませんでした。昔は人を押しのけてでも自分の欲しいものを確保したのですが、もうそのようにはできないと自分の老いを実感いたしました。琉球のものを若い社員を使って選んでおられる私より少し若い方がおられました。じつに鮮やかな目利きで、楽しく拝見していました。

西陣・田原静織物の唐織袋帯

 

 

証紙番号2291、田原静織物の唐織袋帯をご覧ください。3点入りました。田原さんは中堅の機屋さんで、織機で織っておられますが、良心的な織と値段も抑えてたくさんの方にお求めいただこうと努力なさっておられます。わたしも普段に求めみなさまにもご覧いただいてまいりました。今回は事情がございまして、破格の値段でお求めいただきます。¥45,000、-(別税)でお願いいたします。

ある大手の問屋が倒産いたしまして、その処分のため参加しなさいと連絡を受けて昨日、出張してまいりました。琉球のもの、奄美のもの、また、米沢などの紬のものを得意となさっておられ、また、帯も納入元がいいところでしたので楽しみにしていたのですがとてもわたしが買えるような状況ではありませんでした。目利きの問屋の人たちがほとんどお求めになられわたしは10点あまりの買い物でした。やく一時間で終わってしまいました。まだまだいい品物が安ければ買いたい人がたくさんおいでなのだ・・・と実感いたしました。今年のうちにお求めいただきたいと思っていますので、とても安くさせていただいています。

寛文小袖、訪問着

 

 

およそ2か月ほど前、まだ彩色の工程に入っていない状態でごらんいただいていました訪問着が染めあがってまいりました。かって、寛文小袖と呼ばれた大胆な構図の訪問着でございますので、わたしも、ご注文いただいたお客様も楽しみにしていました。お客様にはとても満足していただき、わたしもほっといたしました。わたしはもうすこし強いタッチで染めあがるかな・・・と思っていましたが、ご覧いただきますように穏やかな品の良い染め上がりになりました。これは指揮を取る染め屋さんの功績です。お召しいただくお客様に会っていただいていますし、どのような席にお召しになられるかわかっていますので、ふさわしい染め上がりになるよう色挿しの職人の人たちを指揮していただきました。加工は重かったです。わたしの役割は少ないではないか・・・とみなさまお思いかもしれませんがそうでもないのです。お客様のご希望を代表して、職人を総括なさる染屋さんと気持ちをそろえて出来上がりのイメージを共有するまでがとても大切なのです。あとは染め屋さんの能力を信頼してお任せいたします。何もないところから作り上げてゆくプロセスをお客様は経験していただきます。ただ一つのものを作る楽しさばかりでなく、多くの工程の職人の技もご覧いただくようになります。呉服屋冥利につきる仕事をさせていただきました。この作品の成功は染め屋さんの功績が大きかったと思っています。

すぐれもの名古屋帯Ⅳ

 

 

この名古屋帯は二点とも同じ機屋さんです。名古屋帯のみ織り続けておられる所で、感覚的にも袋帯の匂いのしない、昔ながらの名古屋帯のデザインです。左は引き箔地に錦で柄を織りだしています。ほんらい付け下げや無地の紋付のための帯地ですが、最近は小紋も格調の高い柄が多くなってまいりました。小紋の上級のきものにはこのクラスが必要な時代なのかもしれません。この機屋さんの帯地は今年に入ってからの取引で、まだ日が浅いのですが昔ながらの本格的な織りをつづけておられます。品物と値段を考えますとわたしはとても評価をいたしております。¥75,000、-(別税)でお願いいたします。

すぐれものの名古屋Ⅲ

 

 

 

 

名古屋帯のみ織り続けておられる珍しい機屋さんの帯をごらんください。左の黒地は漆箔の引き箔の名古屋です。中つづれなど手のかかった仕事の品物ですので、お太鼓と前の柄で、六通には織ってございません。元々は昔から手織りの名古屋は六通には織りません。ただ、黒地も朱地も地は箔を通して織っております。きちっと手抜きなどはいたしておりません。この機屋さんも御年75歳で、後継者はいらっしゃいません。この数年の間にわたしの知る限りでも、何軒の機屋さんがおやめになられたか数えられないくらいです。わたしも来年は傘寿を迎えるのですから他人のことを云々はできませんが、悲しい現実でございます。この帯は¥79,000、-(別税)でお願いいたします。この機屋さんはよく見つけた・・・とおほめいただけると思っております。

優れもの名古屋帯Ⅱ

 

 

 

右の名古屋帯は山田さんの帯地です。もともと長谷川の持ち柄だったのですが、長谷川が終わるとき、山田さんが引き受けて織り続けておられます。長谷川さんは良品を安くで発売なさる機屋さんで、わたしは長く取引させていただいておりました。山田さんも糸も落とさず値段も変えることなくなさっておられます。この帯はホームページ上で安くお求めいただいたような記憶がございます。特価¥39,000、-(別税)でおねがいいたします。

左の朱地の名古屋は泰生さんの六通名古屋です。最近は考えられないほど帯の品質が低下している中、さすが泰生さんは以前と変わらない品位を保った糸と織りをしていただいています。錦の生地も袋帯の地そのままに織ってもらっています。ただ、いつもう織れません・・・と宣言されるかもしれません。先日、〆切の帯も、努力しましたがぼかしの染めをしてくれるところがなくなりましたので、お断りします・・・と宣告されました。それはともかく、この帯地は小紋にというより付け下げ、訪問着、あるいは無地の紋付など礼装のための帯地ではございます。柄も織も袋帯の品格がございます。西陣の代表的な格調の高い名古屋帯です。わたしが13万でお求めいただいていました。今回は¥105,000、-(別税)でおねがいいたします。

すぐれもの名古屋帯

 

 

帯屋捨松の六通名古屋帯です。薄い地色の小紋には向かないようにお考えかもしれませんが、そうとばかりでなないとおもいます。春先の爽やかな季節などには、帯揚げと帯締めをアクセントにこの帯のような感覚でまとめていただくのも素敵でございます。捨松の織りですから糸質も織そのものもご信頼いただいて大丈夫です。捨松さんの帯は一種の再販値段のようなものが出来ておりまして、わたしのたちも値段のことであまり注文を付けれない時代になりました。勉強させていただきまして、¥75,000、-(別税)でお願いいたします。